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『戦国†恋姫~乙女絢爛☆戦国絵巻~』レビュー。

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※ネタバレ注意

 恋姫シリーズは史実を元ネタとし、創作…武将を女体化、今作ではそれに加えて、鬼という化け物の登場…を混じらせたシナリオを展開します。史実を元ネタにしたことによる取っ付きやすさ、また、多くの他のエロゲに比べて、プレイヤーに大量のヒロインを用意する…お気に入りのヒロインを見つけやすい。それがこのシリーズの売りでしょうか。

 「戦国†恋姫」は恋姫の名前を冠してはいますが、同メーカーの恋姫無双のキャラクターはほぼ登場しません。恋姫無双のキャラクターは序盤にほんの少し登場するだけであり、しかも、登場といっても立ち絵などはもちろんなく、台詞だけ。よって、全編を通して主人公が彼らを軽く思い出す程度であり、作品間の繋がりは薄い。

 しかし、この繋がりが無意味といったわけではなく、この作品における前作との繋がりは主人公の有能さを説明するためだけにあると言っていいかなと思います。主人公は恋姫無双のキャラクターに鍛えられた人物。よって、主人公が有能である理由、その説明がこの恋姫無双のキャラクターを思い出す部分に集約される。そのため、前作を好きであればあるほど、その強さを納得はしやすいかなと思います。

 主人公には異世界から来たという時点で作品世界における異質さ、言ってしまえば強烈な個性付けがなされています。物語はそんな主人公視点で語られるため、この主人公が気に入るかどうかはこの個性付けと前作を踏まえての主人公の有能さを納得できるかどうかが、この作品を好きになれるかなれないかの境目かなと。この主人公を気に入ってしまえば、物語は彼自身を軸としており、彼の行動が能動的であるため、単純に読んでいて気持ちがいいですし、大量のヒロインに惚れられまくる…そんなこの作品の“お約束”にも納得が行ってしまいます。

 物語は序章から終章まで合わせて本筋が27章構成、その間に入る幕間も合わせるとかなりの量になっています。本筋の流れは鬼という異形の存在をどうにかするため、鬼の存在を知っている・・・対処法を知っている主人公と織田勢が中心となり、天下布武を行っていき、鬼にいつでも対応できるようにしていくという物。

 こういった作品だと大量のキャラクターを用意したところで、そのキャラクターの行動、思考が似たり寄ったりでは意味がない。それをこの作品では設定的に必ず起きる戦闘でキャラクター付けをしてしまう…キャラクターごとに役割を持たせることで、バリエーションを持たせ、解決しています。本筋における戦闘自体はわりと大味なのですが、キャラクターの個性が良く出ており、また、その間にある幕間でのヒロインとの日常を丹念に描く為、キャラゲーとして楽しめる物となりました。


 最終的に物語としての決着はついたものの、結局のところ、鬼の出現を操っていたのが誰なのか、まではわかるにせよ、なぜ主人公がこちらに来たのかは解明されていないし、主人公が元の世界に戻ることはない。また、まだ戦いを示唆する部分など…続きを作れそうな感じではありますかね。この辺りには一応の決着がついているため、未完成と感じることはあるにはありましたが、この作品のメインとなる部分はシナリオではなく、キャラクターの戦闘や日常の掛け合いにあると思ったのであまり気にはなりませんでした。

 それよりも、どうしても一点、未完成に感じてしまった部分が・・・。それは設定の未消化よりも、濡れ場の直前まで描きながら、事後までカットをする…そんな18禁版前提の作りから全年齢作品にするため、濡れ場を無理やりカットしたような構成です。全年齢作品であるため、キャラクターのかわいさを見せればそれで良いし、わざわざ濡れ場一歩手前まで描き、中途半端にカットしてしまうのは無意味に未完成に感じさせる要因になってしまう。

 正直な話、この作品は全年齢作品であるため、恋愛の結果であるセックスを描かなくても良いので、コンセプト的にはキャラクターのかわいさに重点を置き、そのキャラクターたちが動く姿・・・日常の掛け合いや戦闘シーンを楽しめれば・・・ようは萌えられれば、それだけで商品的には成り立つと思うのです。だから、いっそのこと、もっと手前からカットしてしまえばよかったのに・・・と。

 そんな不満点はありましたが、大量のヒロインからお気に入りを見つけやすいキャラゲーとしては、恋姫シリーズよりもグラフィックスの安定もあってか、わりと満足な作品。(でも、詩乃ちゃんのエロは見たかったなぁ・・・)


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