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『巨乳魔女』 レビュー。

巨乳魔女

※ネタバレ注意



 waffle巨乳シリーズ第二作「巨乳魔女」

 「エーデルラント王国」「リュート」「神聖魔手」という言があるように、「巨乳ファンタジー」と世界観を共通にした、外伝的な立場に位置する作品です。主人公のキャラクター造形も、他人の悪意に鈍感、嫌味のなさ…というか、相手に対して憎しみを抱かない、そして胸への異常なこだわりを見せるところなど、前作の主人公「リュート」を意識しているのかと思わされますね。

 システムはエンターキーでテキスト送りが出来ないのと、解像度設定の変更はテキストも縮小するのでいらないのではと思えてしまう2点が気になりますが、それ以外は必要な物が揃っており快適。

 タイトル通り、ヒロインは全員巨乳。エッチシーンが眉唾的に濃いのはともかくとして、本番よりもパイズリ、射乳、乳搾り、乳吸いなど胸に関するシーンを、シチュエーションを変え、アングルを変え・・・多彩さが目立ちます。このライターさんはどれだけ巨乳へのこだわりがあるんだと思えてしまうほど。

 シナリオは大きく2ルートから構成され、内容としては「巨乳シリーズ」ではお馴染みの下克上物。大筋が2本ありますが、実際のところ、話の流れが変わっただけで、行きつく結論に変わりはありません。パッケージを見る限りでは、優里亜と聖詩流がメインヒロインのように見えますが、優里亜は序盤から退場してしまうし、聖詩流がメインのルートとなるとそこからの出番はなく、出番があるルートだとしても復帰をするのが後の方になります。サキュバスの設定に至っても、扱いとしては聖詩流一人に背負わせている形。聖詩流をメインとし、残りの各ヒロインエンドは差分レベルだと言って良いかなと思います。

 本作は使用人である主人公が、周囲から見下されている環境から物語は始まります。そのため、物語の大きな流れとしては巨乳ファンタジーと同じ流れを描いて行くことになります。ただ、この作品、「巨乳現代学園ストーリー」を銘打つだけあって、屋敷と学園のみでこの話は完結する。「巨乳ファンタジー」が国家を巻き込んだ騒動だったことに比べたら、ストーリーの規模は小さくなっています。

 「巨乳シリーズ」はどう言い繕っても、ご都合主義な展開をしていくこととなる。山場となる展開の解決は、主人公の血統…生まれ持った素質のみで行ってしまいます…つまり、問題の解決にあたって、主人公の努力が皆無なのですよ。このご都合主義的な展開が悪いわけではなく、国家を巻き込むほどのストーリーの巨大さで、これ自体を覆い隠し、これをあくまでコメディとして描き切り、あまつさえカタルシスにまで変えてしまうのが、このシリーズの見事さ。

 「そうかな。それって、昔の話でしょ?今は経済システムが世界の覇権を握っているから、無理だと思うけど」(---トモル.『巨乳魔女』)

 「わたしは魔族の王国の復活など、考えてはいない。時代は変わった。今の世界は経済という化け物が牛耳っている。魔族の出る幕ではない」(---優里亜.『巨乳魔女』)

 以上の言葉は、国王にまで成りあがった…支配するまで至れた前作に比べると、如何に物語を矮小にしているかがわかります。巨大であったストーリーはなりを潜め、本作は物語のスケールが小さい。ギャグっぽさはそのままなのですが、現実感が出てしまったため、ファンタジーだからこそ、得られた痛快さは見事に切り捨てられる形となりました。実際のところ、祖父の改心など…登場人物に注視しているため、メインとなるのはストーリーではなく、キャラクターそのものとなっています。描写がおおざっぱになるこのシリーズでやるには、かなり苦戦している様子でしたが…。

 現在、このシリーズは第5作目まで制作され、第6作目が発表されています。第3作目から第6作目までが「ファンタジー」になっている点、本作は現代学園ストーリーと銘打っている割には、お家騒動がメインとなってしまっている点を考えると、本作は「巨乳シリーズ」の迷いを表しているかのようでした。

 どこかで、また、このような実験作を見せてくれるのだろうか、これまでと同じ「ファンタジー」を見せるのだろうか。どの作品も、掛け合いの面白さ、エロさは確かなものがあるので、今後も「巨乳シリーズ」の行く末を見守りたいです。

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