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【雑記】雨宿り

 
 創作物は読み手に虚構体験を与えるものとすると、読み手を完全にその世界観に取り込む作品こそが、その人に取って至高の作品となりうるのでは、と最近思っています。ただ、読み手にはその人自身の現実があります。この読み手の現実と作品世界が相反すればするほど、それは不快感に繋がりうるのではないでしょうか。

 しかし、だからといって、作品世界が、必ずしも現実に即した…リアリティを追求する必要があるのだ、などと言うわけではありません。リアリティがあるから評価されるのはわかります。けれども、リアリティがないから評価が下がるというわけではないと思うからです。

 どんな世界観を用意しようが、それはクリエイターの勝手です。ただし、非現実という舞台を用意するなら、読み手の現実と作品世界の溝を埋める説明が無ければ、物語に入って行けない。共感を呼び起こすために、それ相応の説明が必要。その説明の仕方は作品に寄りますし、全部を説明せず、作品によっては読み手の洞察に任せてしまう、なんてこともあります。

 逆に、現実に基づいた舞台であるのなら、読み手の経験に任せることが出来る。しかし、その経験を呼び起こす下地作り…実感を与えるよう構成する必要があります。

 最近プレイした8月7日の雨宿りは後者・・・読み手の経験に任せる方にあたる作品です

 一本の傘とバス停に雨宿りする3人の男女。シチュエーションはこれだけ。別段、この作品は恋愛とかに繋がるわけでもない。そのおかげか人物に注視することになり、多数のエンドに意味合いが出てくる。この作品を「現実に”ありえそうな”を淡々と描いているおかげか、ストーリーに起伏がない分、登場人物の機微が、感情がモロに伝わってくる」のように評した方(言葉は変えているというか、該当エントリがどこにあるのかちょっとわからない。それを読んでこの作品に興味をもってプレイしたので、読み直したい)がいらっしゃいますが、それはこういうことなのかと思ってしまいました。

 プレイ時間としては、1時間も掛からないほどであり、空いた時間に軽くプレイするのに良かったです(製作者さんのページで攻略のヒントがありますので、そちらを見た場合です。それでもちょっと迷いましたが)。本当に些細なことで変化する多くのENDの対比は面白いなと。

 つよきすNEXTのレビュー辺りでも言いましたが、こういう、ストーリー性、ドラマ性があんまりない作品であろうとも、作品としては成り立つし、楽しめてしまうのではないか、そんなことを思ってしまいます。
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